普通、時代劇の主人公はカッコイイものと相場が決まってますよね。ただ一人の主人公が敵をバッタバッタと切り倒す――しかし、実際は切り倒される側だって重大なストーリーを抱えているに違いないのです。

『無頼侍』は、そんな彼らにもまんべんなくスポットライトを当てた、まったく新しいタイプの時代劇漫画です!

最初に登場するのは、ひょうひょうとしたおバカな浪人、鈴森岩十郎。賭場で刀を失ったある日、ヒマを持て余す彼の前に一人の男が現われます。それはなんと! 百両もの懸賞金をかけられた男、通称『妹殺しの寛壱』

無頼侍(鈴木マサカズ)

素寒貧の岩十郎は、彼を倒して賞金を得ようとたくらみます。が、アッサリ返り討ち……おまけに、目の前で寛壱の剣の腕前を見せつけられてしまい戦意喪失。
けれど諦めの悪い彼は、なんとかこの賞金首を狩ってやろうと付け狙うのでした。

同じく賞金獲得をもくろむ生意気な浮浪児兄弟、寛壱に異常な変態性欲を燃やす美しき女親分、そんな彼女を恋い慕う馬鹿な三下千代松と、出てくるのは超個性的なキャラばかり。

無頼侍(鈴木マサカズ)

シリアスなのになぜか笑えるモノローグ、人間臭く味のあるキャラ、そして死闘の最中にも差し挟まれるキレのあるギャグ! 単純な時代物とは違う、中毒性のある漫画です。一気に最終巻まで読んでしまうこと間違いなし。
変てこなヤツらの迎える顛末を、どうぞ確かめてみてください。